ペイント&コーティングジャーナル 塗料流通特集

2014年6月18日掲載

感動販売ビジネスと目指す

荻野塗料(神奈川)

代表取締役 荻野宏之

 神奈川県藤沢市で昭和28年に設立、60年以上の歴史を刻む。建築塗料の販売を主体に地域密着で展開。地域顧客との強固な関係性を築いてきた。

 その一方で、光触媒ガラスコーティングや透明遮熱ガラスコーティング、内装用光触媒塗料など新たな環境浄化技術にも果敢にチャレンジ、塗料ディーラーの枠におさまらない進取の社風が持ち味だ。

 同社の鎌倉店「Paint & Color Plaza(=写真)」にも進取の気風は色濃く表れている。地域の一般消費者にペイント文化を根付かせようと業界でもいち早く「ペイント教室」をスタート。壁のDIYペイントだけに限らず、デコラティブペイントやアンティーク塗装などペイントの楽しさや魅力を伝える独自性の強い教室を定期的に開催。ショップのファン、ペイントのファンを着実に広げている。

 荻野宏之社長(写真)はこのPaint & Color Plazaに関して「ターゲット層を広げていきたい」と現在考えている。「ペイント教室に参加して、ショップで塗料を購入して部屋の壁を塗ったり、家具をリメイクしたりする需要はだいぶ根付いてきたと思う。ただそれはもともとインテリアや部屋づくりに興味のある顕在化した需要を取り込んでいるだけで、ペイントの楽しさにまだ気づいていない潜在需要をいかに掘り起こしていくかが息の長いビジネスにする上での課題」と捉え方。

 そうした潜在需要として働きかけていきたいのが「未来の需要家になり得る子供たち」だ。「例えば学校のトイレをペイントや絵画でアートな空間に変えるボランティア活動を行っているNPO法人がある。子供たちと協働で学校のトイレを居心地の良い空間に変えるもので、塗装作業を通じてペイントがグンと身近なものになる。自分たちが作業した実例が残ることの満足感や達成感が子供たちの心に価値を生み、将来、抵抗感なく塗料を手に取ってもらえると思う。そのような活動に協力していきたいし、自社でも子供たちにアプローチするアイデアを出していきたい」と方向性を語る。「賃貸住宅でも入居率を高める手段としてDIYリフォーム可能物件が出始めるなど、住まいの在り方が大きく変わっており、インテリアペイントのポテンシャルは高まっている。目指すのは感動販売ビジネス。」Paint & Color Plazaを基点に新たな需要づくりに励む。

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