日経産業新聞

2006年8月19日掲載

光触媒 施工会社を組織
石原産業 外壁など用途拡大

 酸化チタン最大手の石原産業は紫外線に反応して汚染物質を分解する触媒で、独自施工方法の普及を目指し施工業者の組織化に乗り出した。八月から全国の施工業者を組織化し、スプレーで塗布できる独自の普及活動を始めた。ビルの窓ガラス向けから取り組み、外壁などに用途を拡大。光触媒で3年後には年十数億円の売り上げを目指す。
 自社の光触媒の拡販に向け、施工会社を新組織「ST会」に集める。23社が参加しており、将来は200社程度まで広げる計画。酸化した施工会社には「クリーンなの工法」と名づけた施工法を指導する。
 現在、光触媒は外壁などに使われているが、窓ガラスには付着しにくく普及していない。同社は光触媒の粘度調整などにより、スプレーで手軽に塗布できるようにした。競合の少ない窓ガラス向けで足場を固め、外壁などに総合展開する。
 石原産業はこの工法を商標登録しており、酸化した施工会社からブランド使用料を得る。顧客への施工価格は1平方メートル当たり、6,000円程度を見込むが、地域や塗る面積に応じて柔軟に対応する。
 光触媒は酸化チタンを微細化して製造する。通常の酸化チタンの粒径は250ナノ(ナノは10億分の1)メートルだが、光触媒として使う酸化チタンは7ナノメートル。微細化することで分解能力が高まる。
 たばこのにおいの脱臭効果に着目して空気清浄機に使われたり、細菌分解の能力を生かそうとタイルやトイレにも使用されている。石原産業は今後も光触媒の市場拡大が期待できるとみて、川下への展開で事業拡大を目指す。

⇒ 製品名:ST−Kシリーズエバークリンサンド

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