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神奈川化学技術アカデミー・セミナー

2007年3月4日掲載

「光触媒現場施工」荻野塗料 加藤大二郎開発部長

石原産業 「クリーンなの工法」 ガラス表面に透明膜

近年、ガラスに施工した光触媒の効果に注目が集まる中、財団法人神奈川化学技術アカデミー(藤島昭理事長)は2月1、2日の2日間、「光触媒の応用技術製品の展開と今後の展望」をテーマにセミナーを開催した。その中で、ガラスコーティング剤で実績を挙げている、石原産業の「クリーンなの工法」について、同社の技術提携先である荻野塗料加藤大二郎開発部長が「光触媒ガラス施工」を講演した。
要旨は次の通り。

「クリーンなの工法」は、石原産業が、自社開発の光触媒コーティング剤「ST−K251」を用いて、ガラス表面に強固でかつ透明な光触媒膜を形成する工法。
外壁ガラス触媒コーティング実用化は、3〜4年前から大手ガラスメーカーなどで、新設の高層建築物への導入が始まっている。これらはすべて、ガラスメーカーの工場での生産品であるため、耐久性のある完成度の高い製品が供給されている。
既設の建物ガラスや、新築建物で取り付け済みのガラスは、塗装前のガラス下地の適切な処理法や、光触媒コート剤の大半がアルコール系のため、高湿度時の白化対策など、ガラス表面に強固でかつ透明性のある光触媒膜を形成するためには、熟練した施工経験を積む必要がある。
同社は、業界に先駆けて、7年前に現場施工のガラスコーティングをスタートし、現在まで200件以上の施工実績を積み重ねている。

防汚のメカニズム

ガラス表面に形成された光触媒膜に、太陽光の紫外線が当たると、@光触媒親水性作用によって、表面は大気中の水分で薄く覆われ水になじみやすくなるので、汚れが付着しにくくなる。A光触媒酸化作用によって、汚れ(有機物)が分解されるので、汚れの付着力を弱める。B汚れの付着力が弱まっているところへ雨が降ると、雨水は水になじみやすくなっている光触媒膜表面で厚い水膜となり、徐々に汚れと光触媒との界面に潜り込んでいくC十分な雨水によって、水膜は汚れを浮かせながら、下方へ流れ落ちる力によって、汚れを洗い落とす。(詳しくはこちら
「クリーンなの工法」はガラス表面に透明膜を形成する方法を総合的に最適化した光触媒コーティング工法。この工法によってガラス面に形成された光触媒膜は、光触媒作用によって耐久性のある防汚効果、セルフクリーニング効果を発揮する。
ガラスへの施工は、石原産業で責任施工方式による、独自の施工研修を実施、施工店拡大の取り組みを進めている。
施工は@ガラス表面の前処理=専用前処理剤による研磨作業Aマスキング処理B塗装機の調整=超低圧温風塗装機を使用。プロアーの暖気運転C光触媒コーティング剤の塗装=「ST−K251」の塗布量は1平方b当たり約50cDマスキング除去Eシーリング汚染防止剤の塗装=シーリング剤がシリコン系の場合、シーリング汚染防止剤を塗装F乾燥G検収−の工程。施工認定資格を得た、塗装作業者によって実施する。
光触媒ガラス現場施工には、まだ課題は残っている。@耐用年数の見極めA高耐久性・速乾性(反応)のある常温タイプ無機バインダーの出現Bシリコーン系シーリング汚染に対する、作業性を加味した最適な汚染防止剤の開発Cポリサルファイド系、ポリイソブチレン系シーリング材の採用促進など、さらなる総合的な体系確立に向けて取り組む必要がある。

⇒ 製品名: クリーンなの工法 ST−Kシリーズ

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